3年次、11科目目の「知的思考の技術」です。
科目の概要
ICT(情報通信技術)の進展により現代に生きる私たちの生活は飛躍的に便利になった一方で、自分の頭を使って考えることが少なくなったと言われる。
産業能率大学 通信教育課程シラバス(2025年度)
本科目では、そうした頭を使って“考える”ことが少なくなってしまった、あるいは苦手になってしまった現代人に“上手に考える”ための思考技術を身につけてもらうことを目的としている。“考える”とはどういうことなのか、そして“上手に考える”ための作法(ルール)とは何なのかを学習する。
そのほかの概要は以下の通りです。
- 2単位科目
- スクーリングの設定なし
テキストの読み方は次のようなアドバイスがありました。
①序章ではメタ認知と7つの思考ステップについて解説している。本テキストの基本となる考え方を示しているのでよく読んで理解すること。
産業能率大学 通信教育課程シラバス(2025年度)
②第一章から第七章までは、7つの思考ステップについて順番に解説している。それぞれの章では、思考ステップごとに陥りやすい失敗、上手に考えるためのポイントなどを示しているので、頭の中で整理しながら読み進めてほしい。
③各章とも様々な事例を挙げているが、ただこれを読んで理解するのではなく、自分の経験に置き換えたり、その場で自分が当事者になったつもりで考えたりして、実際に“自分の頭で考える”ことを心がけながら読むこと。
学習方法と学習時間
マーカーを引きながら、一通り精読して学習しました。
学習時間はリポート作成込みで、5.13時間でした。
基本リポート結果
結果が出たらアップデートしますね
科目修得試験結果
結果が出たらアップデートしますね
感想
- テキストは産能のテキストですが、市販もされているテキストでした。
- ロジカル3兄弟(考える力をつける、問題発見・解決力を伸ばす、情報分析力を鍛える)の上位互換的科目のように思いました。ただし、情報分析力で扱うような統計的な内容はありませんでした。
- 心理学でよく取り扱うバイアスの話題、マーケティングや戦略策定時に使うSWOTなども登場してきます。
- やはり1年次の学習内容よりも難易度が高まっている気がします。中身が濃いように思いますね。意思決定の方法論などはロジカル3兄弟では扱いませんでしたし、最終的なアウトプットに必要となる表現能力についても触れています。実務で実践していくのに必要な知識ですね。
- 職場で後輩指導などをする際、自分自身が「なんとなくできてしまっていること」をどうにかして指導しようとしても上手く言語化できずに困ることがあります。個人的にありがたいと感じている点を挙げると、こうしたテキストを通して「言語化された知識」を手に入れることができると、指導する際にも分かりやすく伝えられる確率が高まりますので、つまり、より後輩指導の成功率を高められることですね。
- このテキストは保存版ですね。自身の読み直しと指導する際のバイブルとして持っておきたいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当サイトにおける著作権についての対応は「著作権のある画像や文章等の掲載について」をご覧ください。
当サイトで使用しております放送大学のロゴマークは、ウィキメディア・コモンズ経由でパブリックドメインの画像を使用しております。(放送大学, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で)