2023年10月に放送大学の選科履修生として入学することにしました。
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なぜ放送大学か
なぜこのタイミングで放送大学に入学したかというと、いくつかの理由が挙げられます。
まず、産能短大での勉強がある程度落ち着いたため、ペース配分などを考えると以下のように考えています。
- 上期で1年次科目を修了させることができる見込み。
(最後の科目も10月には全部終わる予定。最後の科目は、資格取得もしたいので、あえて残している状態。) - 私の性格が飽き性なこと、学校からのフィードバックが少ない(テストの結果が返却されるわけではない)ことからあまり復習に時間を割かないだろうと予想。下期のあいだ復習するというのも考えにくい。
- 2年次まで半期の自由時間は流石にペース乱しそう。
次に、学習したい分野について情報分野の学問にも手を広げようと、以下のように考えたわけです。
- そもそも私の仕事(業務)は、IT系の端くれ
心理学はマネジメント全般で使えるけど、これからの会社の仕事で考えたら、マネジメントだけできても心許ない。 - 統計手法を知らないでBIツール(仕事とかのデータで統計をとるためのアプリの総称)を使ってると、なんか損してる気がする。
- 心理学でも統計使うやろ?ちょうどええやん?(注 私は関西圏の人間です)
- 学習心理学とか認知心理学のテキストで出てきたP値の意味分からんし?
このまま産能の3年次、4年次の心理学の授業できる気しーひんし? - バリバリ、プログラミングできひんでもええやん?でも理論知りたいし?
既にPHP、C、Python、JavaScript、HTML、CSS、VBA & VBScript、SQL、3D-CAD、サーバ構築等々、バリバリではないにしても使いたいときに使えるし、困ったらググればどうにかなるし、実技系は私の仕事でそんな使わへんし。 - 放送大学の情報系は、実技系というよりも理論系らしいし?
そして、最後に「産能短大卒業したら、産能大と放送大学に同時編入したら、やりたい勉強はやれて、卒業までの学費減らせるんちゃう?(2大学を1年次から卒業した場合と比較して)」と思い、半ば勢いで出願した次第です。
入学にあたって調べたこと
2つの大学に入学しても大丈夫なのか
大学に入学すると「学籍」という所謂、大学の戸籍のようなものに属します。2つの大学に学籍がある状態を「二重学籍」と言います。
調べてみると二重学籍を禁止している大学のほうが一般的のようにも思えました。立命館大学には次のような規則がありましたね。
二重学籍の禁止
本学在籍中に他の大学に同時に籍を置くことはできません。ただし、教育上必要であると認めた場合で、それぞれの 大学の学修条件等に支障がなければ、二重学籍を許可する場合があります。
立命館大学 学び支援サイト 二重学籍の禁止
幸い、産業能率大学(短大も)も、放送大学も二重学籍は禁止しておらず、大丈夫のようです。ネットサーフィンしていると、二重学籍どころか三重学籍していらっしゃるかたもちらほら見えました。
2大学同時に3年次編入を目指すことについて
当たり前ですが、3年次編入をしようとすると、短期大学なり大学を既に卒業しているか、卒業の見込みが無ければなりません。
私は、現在通っている自由が丘産能短大の「卒業(見込み)」の状態で、産業能率大学と放送大学に同時入学、かつ、3年次編入を目指していこうと思います。

幸い、放送大学の3年次編入には短期大学を卒業していればよく、特段、支障は無さそうでした。
学費のシュミレーション
さて、ここで気になるのが学費です。
放送大学の卒業に係る費用は、4年で約77万円とのこと(諸費用込み)で、2単位で11,000円です(2023年7月現在)。
3年次編入した場合、このおよそ半分必要になり、62単位取ろうとすると、少なくとも約34万円が必要になります。ざっくり計算すると下表のとおりです。
大学 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | 学費計 |
---|---|---|---|---|---|
産能短大・産能大 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 80万円 |
放送大学 | – | – | 17万円 | 17万円 | 34万円 |
合計 | 20万円 | 20万円 | 37万円 | 37万円 | 114万円 |
こうしてみると3年次・4年次は、当たり前ですが、今の倍の費用負担が生じます。
ここで、私は、どうにかして費用負担を軽く(平準化)できないかと思い、次のように考えてみました。
大学 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | 学費計 |
---|---|---|---|---|---|
産能短大・産能大 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 80万円 |
放送大学 | 8.5万円 | 8.5万円 | 8.5万円 | 8.5万円 | 34万円 |
合計 | 28.5万円 | 28.5万円 | 28.5万円 | 28.5万円 | 114万円 |
こうすることで、費用負担を平準化できます。
さて、ここで問題が生じます。
今年、3年次編入の資格がないから編入できないのに、どうやって入学するのさ?となります。
これを解決するのが「選科履修生」という選択でした。
学生の種類と編入時の単位認定
放送大学には、4つの学生の種類があります。
種類 | 在学期間 | 概要 |
---|---|---|
全科履修生 | 10年間 (3年次編入の場合6年間) | 一般的にいう「大学に入学しましたよ」という種類。 |
選科履修生 | 1年間 | 受けたい科目だけ受けられる。 |
科目履修生 | 半年間 | 受けたい科目だけ受けられる。 |
集中科目履修生 (夏季集中科目) | 3か月 | 「司書教諭資格取得に資する科目」を履修する学生 |
このうち、私が選択したのは「選科履修生」というもので、入学資格が必要ありません。何なら、高校卒業してなくても入れます。
ちなみに、産能短大・産能大は放送大学の単位互換協定を締結していますが、これを利用する場合の学生の種類は「特別聴講学生」というもので、選科履修生とも科目履修生とも異なります。
この選科履修生で修得した単位は、3年次編入した際、既修得単位認定とは別カウントされます。つまり、3年次編入した時の単位の動きは、下図のとおりです。

このことから、選科履修生として修得した単位は、実質的には3年次編入して授業を受けたのと同じ状態を作り出せます。
この方式を採用することで、産能大・放送大の両方で、卒業までのハードルをぐっと下げることができますし、学費も平準化して経済的な負担が少なくて済むのが良いところですね。
申込みした科目
私が申込みをした科目は以下の通りです。
- 初歩からの数学(’18)
- 社会統計学入門(’18)
- 入門線型代数(’19)
- 入門微分積分(’22)
- 情報学へのとびら(’22)
- 情報ネットワーク(’18)
- データサイエンス・リテラシ導入(’22)
- データサイエンス・リテラシ基礎(’22)
- データサイエンス・リテラシ心得(’22)
- 演習初歩からの数学(’20)
まぁ数学と情報ばっかりですね
巷では、産能と比べると放送大のほうが試験は難しいそうで、また、産能のように2か月おきに試験があるわけでもないですから、ちょっと申し込んだ科目が多すぎたかな~と心配しています
とはいえ情報分野は仕事や私の趣味で得た知識で、少しばかりはアドバンテージがあるはずなので、気楽にやっていこうと思います。
出願から入学までの流れ
出願してから入学許可書到着までの期間はおおよそ、1か月半ほどでした。
執筆時点では、入学許可書が届いただけで、教材は届いていません。
- 2023/06/10 出願
- 2023/07/03 出願申請の進行状況の表示が「合格通知作成中」に変わる
- 2023/07/05 選考結果通知 発送
- 2023/07/06 選考結果通知 受取
- 2023/07/07 学費入金
- 2023/07/10 出願申請の進行状況の表示が「入学許可証作成中」に変わる
- 2023/07/20 入学許可証発送予定日 表示される
- 2023/07/24 入学許可書 発送
- 2023/07/26 入学許可書 受取
- 2023/08/23 テキスト発送準備中
- 2023/08/31 テキスト発送(郵便)
- 2023/09/08 テキスト発送遅延連絡(郵便局→放送大:差戻)
- 2023/09/11 テキスト発送通知(ヤマト)
- 2023/09/12 テキスト到着(ヤマト)
教材は8月下旬頃に発送するそうですので、まだまだ時間がありますね。
産能と違って、スタートダッシュができないんじゃないかな~と予想。
9/12にテキスト到着しました。なんと、8/31に発送されたテキストがまさかの郵便局から大学に差戻しされてたようで、結局、発送してからも随分と待たされました
産能とは違い、放送大はあまり早く出願することにメリットはないようです。むしろ3か月も待機となると、モチベーション維持が難しいですね。(産能の勉強してたからモチベ維持できてたようなもんですが、これが初の通信制大学!だったら私は既に心が折れているかもしれない 笑)
個人的には出願してから入学許可書を得る&テキスト到着までに、ちょっと待たせすぎじゃない?とは思いました。産能がほとんど1か月もかからずテキストまで届いてましたからね。
これからのスケジュール・最大の難関は2024年度上期!
大雑把ではありますが、単位の修得の計画は以下の通りです。

2024度(2年次)の上期が恐らく一番忙しい時期になるかと思います。産能短大2年次のスタートダッシュを狙いながら、放送大学の1年分の単位を一気に取らないといけませんからね。
万一、放送大の単位修得ができなくても、2年次の下期だけなら、科目履修生として半年間のリカバリができます。
もし、仕事等の都合で大学の勉強どころではなくなるようであれば、3年次4年次でもフォローできる期間があるわけで、最悪の場合は卒業自体を遅らせてしまえばいいだけのことですから、それほど気張らなくてもいいかなと思っています
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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