IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する、応用情報技術者試験を受験してきました。
試験の概要
IPAによれば、応用情報技術者の対象者像の概要は以下の通りです。
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
IPA 応用情報技術者試験
概要だけみると、なかなか難しそうです。
IPA 試験区分一覧
基本情報技術者よりも上位の資格で、だいたい、こんな順序で受ける人が多そうですね。
ITパスポート
↓
(情報セキュリティマネジメント)
↓
基本情報技術者
↓
応用情報技術者
↓
高度試験
情報系以外の他の資格との難易度を比較すると、Wikipediaによるとこんな感じだそうです。
法律系の資格と比較すると、行政書士試験が応用情報技術者試験(AP)ととほぼ同じくらいの難易度と言われている。応用情報技術者試験と行政書士試験はともに記述式の問題があるため、一般的には全問マークシート形式である不動産の宅地建物取引士(宅建)試験より合格難易度は高いとされる。
Wikipedia 応用情報技術者試験
ちなみに基本情報技術者試験(FE)は宅建試験と同じくらいの難易度と言われることが多い。どちらもすべての問題が多肢選択式であり、記述式の問題は出題されない。
金融・会計の資格と比較すると、FP技能士1級や日商簿記検定1級・全経簿記能力検定上級と同程度の難易度であると言われている。
基本情報技術者試験(FE)はFP技能士2級や日商簿記検定2級と同程度の難易度と言われることが多い。
私の人生ではITに近いところをひた走ってきたので、まさか行政書士と同じくらいの難易度と評価されているのには驚きました。また、宅建よりも難易度高いのか・・・と思うと、それはそれで驚きです。個人的には宅建のが難しそうです😓
応用情報技術者試験の合格率は20%ほどだそうで、宅建の場合は10~15%ほど(Wikipedia調べ)なのだそう。
これだけみると応用情報技術者の方が簡単に見えるのですが、大抵の場合、基本情報技術者を合格(直近だと合格率50%程度 Wikipedia調べ)してから受験することが多いので、両方の試験を100人受けたら約10人ほどしかパスしないことになりますので、単純に合格率だけみると難易度を読み誤りますので注意です。
まだ、この手の試験を受けられたことが無い方は、ITパスポートからやるのが無難だと思います。
私の周囲では、「応用情報は範囲が広すぎて難しい」ことと、「応用情報よりも高度試験のほうが簡単に感じることがある」というのは、よく聞きます。
応用情報は、広く・浅くの知識が求められますのでデータベースやネットワークなどの特定分野に興味が強い人には、幅広い分野の知識はかえってハードルが高いと感じることがあるようです。
一方、基本情報は苦手だけど応用情報ならイケる!という人もいるみたいです。応用情報技術者には、基本情報技術者には無い記述問題があるのですが、大抵、本文中の言葉を引用した回答が求められます。そのため、読解がきちんとできれば十分という意見もあり、案外、文系の人でもイケるかも?というのも耳にしますね。
受験した理由
受験した理由は、主に3つです。
- 産能短大の単位認定ができるから
- 会社が合格したらお金くれるっていったから😂
- 思ったよりも簡単そうに感じたから
実は、応用情報技術者試験を受験するのはこれが3回目か4回目です😂
- 1回目、適当に受けて撃沈。(うろ覚え、なにせ10年くらい前の話)
- 2回目、二日酔いで受験せず撃沈。(うろ覚え、なにせ10年くらい前の話)
- 3回目、午前が1点足らず撃沈。(2023年度 秋季)
- 4回目、ついに合格(今回)
個人的には、2回目までは遊び半分だったのでノーカンです😑
思ったよりも簡単そうに感じたのは、正直何故か分かりません。
10年ほどの間に経験が増したのかもしれません(あまり自覚無し)。ただ、基本情報技術者試験に合格した10年~15年前の合格率は約15%~30%と、今よりも難易度が高い(?)試験でしたので時代の流れとともに試験の内容が変わり、問題のレベルが下がった?ように感じたのかもしれません。
勉強時間とか
今回は情報セキュリティマネジメント試験と比べると、だいぶと勉強しました。
- 会社が提供する応用情報技術者の午後試験対策セミナーを受講した。
- 応用情報技術者試験ドットコム(過去問道場)をやり込んだ。
時間計測こそしていませんが、2か月くらいは1日1時間程度、何かしら問題を解いていたと思います。
3回目の失敗要因を先に言うと、「午後対策を直前にやってしまったこと」が私の敗因でした。
幅広く知識が求められる午前問題は、過去問題から半分くらいは出題されるので、ぶっちゃけ知識が無くても、問題と解答の組み合わせを覚えていられれば、ある程度の得点が見込めますし勉強にもなります。しかし、私はガッツリIT系の仕事ではなく、記憶に長期間定着させるのは少し難しいので、過去問題をやってから時間を空けてしまうとあからさまに点数が下がります。
一方、午後問題は「読解」が中心なので、ある程度、点数取れる状態になってしまえば時間をあけても点数が下がりにくいです。また、午後は午前と違い同じ問題が出題されることは無いので繰り返し問題を解いたところで、午前のように得点力アップにはつながりにくいです。
そんな感じで3回目は、午後対策を試験の直前にやってしまったために、午前の過去問の記憶が薄れて想定よりも点数が下回ってしまったのが敗因だったと分析しました。
4回目は、午後問題を先に何年分か解いてしまい、午前問題をラスト3週間ほど、毎日40問程度を繰り返し解くというサイクルを繰り返しました。
試験結果
無事、合格を果たし、前回の雪辱を果たしました。
ちなみに前回。あと1問正解なら・・・60点で午前合格できたのに・・・。
産能短大の単位認定
応用情報技術者試験に合格すると、産能短大の単位として認定してもらえます。(産能大も同じ)
さて、単位認定ではどうなるのかというと、私の場合、2単位加算される予定です。
私は既に基本情報技術者で単位認定を済ませていますので、「情報技術者試験Ⅰ」「情報技術者試験Ⅱ」が単位認定済みです。
一方で、応用情報技術者試験は「情報技術者試験Ⅰ~Ⅲ」が単位認定の範囲で、情報技術者試験のⅠ~Ⅱが被っていますので、残りの「情報技術者試験Ⅲ」の部分(2単位)が認定される予定です。
これで、2024年度の目標の1つが完了しました。
正直、ほっとしましたね😋
<2024年8月4日追記>
無事単位認定がされました。
今更気づきましたが、入学後に単位認定されたものは「認」と表示しているようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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